ベトナムのコロナ対策の現状

ハノイでは7月24日から出ているベトナム首相指示16号(最も厳しい規制。いわゆるロックダウン)は当初の2週間の予定から、さらに2週間延長となり8月22日までとなっております。

ハノイ自体は1日当たりの感染者が50人~100人位を推移しており、正直そこまで厳しい規制をする必要が有るか分かりません。しかし一方で南部のホーチミンと隣接のビンズオン省合わせて連日6千人前後の感染者が出るなど収束の兆しが見えない為、首都防衛の観点からかホーチミンで出されている規制と同等のものが出されているとも考えられます。

ホーチミンでは、工場、会社他の団体に政府が入って行きPCR検査を行い、無症状の人もどんどんあぶり出されているとのことです。また、濃厚接触者の隔離状況が悪いことも有り隔離先で感染が拡大しているとも聞きます。

ハノイでは、許可業種(銀行などの金融機関、薬局、医療機関、法律事務所等企業サポート、運輸、通信他)以外では
出勤が認められず、原則在宅勤務となっています。公共交通機関(タクシー、バス)も止まっており、自分のバイク、徒歩
意外での移動は殆ど出来ない状況です。バイク通勤のベトナム人も通勤時に検問があって企業発行の通行証の提示が求めら
れます。

8月9日月曜日から許可業種でない会社への締め付けが厳しくなり、役所で審査を受け役所のスタンプを押した通行証の提示を求めると言う方針になりましたが、役所に人が詰めかけ対応できなくなった為1日で本件は撤回し元通りの運用になるなど
混乱をしておりますが、ベトナムは鎖国、防疫に成功しておりましたので、ワクチン接種は極端に遅れており、医療体制は脆弱です。感染拡大の中で当局も右往左往している感はありますが、アナログの行動抑制には社会主義国の体制は適しております。それがベストな方法ではないものの一定の効果がこれから先は表れて来るように期待しております。