全世界で300万人以上の感染者と20万人を越す死者を記録している新型コロナウイルス。感染拡大が続く中、死者ゼロ、感染者288人という衝撃的な抑え込みに成功したのがベトナムです。
新型コロナウイルス感染症対策として、3月31日にグエン・スアン・フック首相は、4月1日からの15日間に全ての世帯および行政区を対象とした「全国隔離措置」を適用するよう指示した。公的機関および組織では、機密情報の処理や必需品の確保などを担当する人材を除き、労働者全員に対して自宅勤務制度を適用し、全国民には外出を自粛することが求められ、食料品や医薬品の購入、病気や怪我など救急の場合、または必要不可欠な商品・サービスを取り扱う施設・工場で働いている場合などを除き、極力外出を控えなければならない。また、互いにコミュニケーションが必要な場合は2m以上の距離を保たなければならないという。
そして、COVID-19予防国家指導委員会は4月16日以降の対策について、地域毎の流行および経済状況を踏まえた上で柔軟な措置を適用するよう、 グエン・スアン・フック 首相に提案する方針。具体的には、感染拡大について「リスクが低い」または「リスクがない」と評価される地域は社会的措置を4月15日に終了し、「リスクが高い」地域は4月22日まで延長していました。
スーパーからトイレットペーパーがなくなることがありません。マスクは一時期消えましたが、政府がテコ入れしてから、ガーゼのマスクや普通のマスクと段階的に市場に戻ってきました。ロックダウンの影響で珍しく静かなハノイが見える日が続いていました。
4月23日からほぼ全域で解除されました。ロックダウンは解除されましたが、依然としてマスク着用や手洗いの徹底、不要な外出自粛などの感染防止対策は求められています。また首相は感染病がある生活、今後もより長い感染病の防止期間が続くことを受け入れ、社会経済の発展と感染予防の両方をする必要があると強調し ています。
また、シンガポールの調査会社ブラックボックス・リサーチがこのほど実施した新型コロナウイルス感染症の対策に関する世界23カ国・地域の消費者の満足度調査により、ベトナムの満足度は世界で2番目でした。
調査では、「政治」「ビジネス」「社会」「メディア」の4つの指標から、総合評価を算出。23カ国・地域全体では総合評価は平均で45となりました。トップは中国の85、ベトナムは77で全体で2番目に高かった。インドとアラブ首長国連邦(UAE)は59で3位で、これにマレーシア(58)やニュージーランド(56)が続きました。新型コロナの抑え込みで国際的な評価が高かった台湾は50でした。
このように、たゆまぬ努力と迅速な対策により、ベトナムは新型コロナウイルスに勝利し、これからは人々の生活と経済の回復・発展に傾注することが可能になると期待されています。