ベトナムのビザ免除(ビザなし渡航)とは、ベトナム政府が外国人に対し、一定期間ベトナムに入国・滞在を許可する制度で、ビザ(Vietnam Visa)の申請手続きや関連手数料の支払いが不要となる仕組みです。
このビザ免除制度は、現在ベトナム国籍を持つ海外在住者(ベトナム系外国人)や、ベトナム人またはベトナム系外国人の配偶者・子供に発行される5年間のビザ免除証明書とは異なります。
ベトナムのビザ免除制度についての概要
- 現在、ベトナムは26か国の市民に対し、単独または相互のビザ免除協定に基づきビザを免除しています。
滞在期間は14日~45日で、国籍により異なります。
その中で、日本は45日間のビザ免除対象国となっています。
ビザ免除対象国と滞在可能日数は以下のリストに記載されています。 - ビザ免除でベトナムに入国するための条件
- ビザ免除対象国のパスポートを所持していること。
- パスポートの有効期限が入国日から6か月以上残っており、空白のページが2ページ以上あること。
- ビザ免除の滞在期間を超えて滞在する場合、ビザを取得する必要があります。
ビザ取得に関するサポートが必要な場合は、IMSまでお問い合わせください。 - 現在、ベトナムの空港は非常に混雑しているため、入国手続きをスムーズに行うために「入国優先サービス(空港ファストトラックサービス)」の利用をおすすめします。
IMSでは、このサービスの申し込みをサポートしています。
ベトナムのビザ免除対象国リスト
現在、ベトナムは25か国(一般旅券所有者)に対しビザを免除しており、
- 12か国と相互ビザ免除を締結
- 13か国(一部欧州諸国を含む)に対しビザ免除を実施
各国の最大滞在日数や入国目的は以下の表の通りです。
No. | 国籍 | 最大滞在日数 | 入国目的 |
1 | チリ | 90日 | 収入を伴う活動以外 |
2 | パナマ | 90日 | 収入を伴う活動以外 |
3 | カンボジア | 30日 | 規定なし |
4 | インドネシア | 30日 | 規定なし |
5 | キルギス | 30日 | 規定なし |
6 | ラオス | 30日 | 規定なし |
7 | マレーシア | 30日 | 観光、報道活動、公務、親族訪問、商談、投資、スポーツ活動、会議・セミナー参加 |
8 | シンガポール | 30日 | 収入を伴う活動以外 |
9 | タイ | 30日 | 規定なし |
10 | フィリピン | 21日 | 規定なし |
11 | ブルネイ | 14日 | 規定なし |
12 | ミャンマー | 14日 | 訪問目的 |
13 | ベラルーシ | 30日 | 1年間で合計90日以内の滞在 |
14 | 韓国 | 45日 | 規定なし |
15 | 日本 | 45日 | 規定なし |
16 | ドイツ | 45日 | 規定なし |
17 | デンマーク | 45日 | 規定なし |
18 | ノルウェー | 45日 | 規定なし |
19 | ロシア | 45日 | 規定なし |
20 | フランス | 45日 | 規定なし |
21 | フィンランド | 45日 | 規定なし |
22 | スペイン | 45日 | 規定なし |
23 | スウェーデン | 45日 | 規定なし |
24 | イタリア | 45日 | 規定なし |
25 | イギリス(BNOパスポート所持者を除く) | 45日 | 規定なし |
26 | カザフスタン | 30日 | 180日間で最大90日以内 |
ベトナムのビザ免除に関する重要な注意点
- 単独ビザ免除で入国した外国人が再度ビザ免除を利用するには、前回の出国日から30日以上の間隔を空ける必要があります。
- イギリス国民(BNOパスポート保持者)はベトナムのビザ免除対象外です。
- ビザ免除には、入国・出国・乗り継ぎビザの免除も含まれます。
- ビザ免除の滞在日数は入国日からカウントされます。
その他のベトナムのビザ免除ケース
上記の国籍以外にも、以下のケースではビザ免除が適用されます。
- ベトナム政府が指定する沿岸経済特区に入る外国人は30日間のビザ免除
※ただし、以下の条件を満たす必要があります。- 国際空港があること
- 限定された空間であること
- 陸地から分離された地域であること
- 社会経済発展政策に適合し、国防・治安・安全に影響を与えないこと
- APECビジネストラベルカード(ABTC)を持つ人は、60日間のビザなし入国・滞在が可能
ビザ免除で入国する際の必要手続き
ベトナムにビザ免除で入国する際は、以下の条件を満たしている必要があります。
- パスポートの有効期限が入国日から6か月以上で、空白ページが2ページ以上あること。
- ベトナム入国管理局のブラックリストに載っていないこと。
条件を満たせば、空港到着後、通常通り入国手続きを行い、ビザカウンターをスキップして直接入国審査(イミグレーション)へ進むことができます。
※パスポートの有効期限が6か月未満の場合は、ビザの取得が必須となります。
ビザ取得のサポートが必要な場合はIMSまでお問い合わせください。
ビザ免除でスムーズに入国するためには
現在、ビザの有無に関わらず、入国審査は空港または国境ゲートで行われます。
そのため、入国手続きのスピードは混雑状況によって変動します。
IMSでは、長旅の疲れを考慮し、できるだけスムーズに入国できるよう、「入国優先サービス(空港ファストトラックサービス)」を提供しています。
このサービスを利用すれば、入国審査をスピーディーに済ませることができます。
ビザに関するご不明点や、「入国優先サービス(空港ファストトラックサービス)」の利用については、IMSまでお気軽にお問い合わせください。