ベトナム首相指示第16号の社会的隔離措置適用

前回のブログでご案内しましたハノイのロックダウンですが、先週延長が発表され来月9月6日㈪までとなりました。お伝えしましたように、ハノイは変わらず一日あたり50~100人程の新規感染者で推移しておりますが、なかなか50人以下と言う訳には行かない状況が続いているようです。

一方南部のホーチミン市、ビンズオン省を合わせて連日8千~9千人の新規感染者が発生しており、今週も全国で1万人を超える日が続いて減速が見通せない状況です。ビンズオン省はホーチミン市に隣接し工業団地が集積するエリアで、当初はホーチミン市よりはずっと少ない感染者でしたが、先週今週あたりは、ホーチミンに迫る若しくは凌ぐ感染者を出す日もあります。
 ベトナム政府は9月15日までにホーチミン市(エリア)の感染封じ込めをすると宣言しております。
徹底した人流の抑制とワクチン接種を進めておりますが、ここから4週間弱でどこまでになるかは定かではありません。 

ハノイはそこまで切迫した状況ではありませんが、来週9月2日からの4連休(建国記念日)に人を動かすことはしたくないとの意図で6日まで延長したように思えます。また、ホーチミン市の感染が劇的に減らない状態では、同市に合わせてさらに1週間延長になるのではないかと危惧しております。 

なお、ハノイでもワクチン接種を急加速させておりますが、ベトナムは日本とは違い、ホーチミン市とハノイ市の大都市を優先して接種進めているようです。日本のように高齢者からと言う訳ではなく、既に20代の女性も1回目の接種を終えている方もいらっしゃるようです。 

冒頭申し上げましたように、ハノイの感染はさほどではないのですが、今回のロックダウンで、特に人流が制限されており、ビジネスが停滞している感は否めません。他方、ワクチン接種でベトナム入国時の隔離期間を4週間から2週間(隔離ホテル1週間+自宅等での経過観察)に短縮されるなど、経済を回していこうという動きも出てきております。鎖国と防疫のみでの対応だったベトナムですが、ワクチン接種を強力に進めていき且つ機動的な人流制御をかけていますので、感染者抑制されることを切望しています。