ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣はハノイ、カントー、ホーチミンをはじめとする各都市の人民委員会に対して、ホテルなどの指定の有料隔離施設を自主的に拡大することを求める要請を書面で送りました。
検疫区域を有する都市は国防省や公安省、外務省、運輸省と協力し、自主的に指定の有料隔離施設を拡大し、保健省に通知するよう求められています。
有料隔離施設はベトナムに入国する外国人とベトナム人帰国者向けで、宿泊費用は自己負担となります。
ハノイでは市内中心部にあり、米朝首脳会談の会場ともなった「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」をはじめ「インターコンチネンタル」、「クラウンプラザホテルウェストハノイ」、「レイクサイドホテル」などが有料隔離施設に指定されています。
ホーチミンでは、「ノーフォークホテルサイゴン」や「ホリデーイン&スイーツサイゴンエアポート」、「イビスサイゴンエアポート」、「イビスサイゴンサウス」、「ファーストホテル」が有料隔離施設に指定されていました。
それに加え、10月に新たに市内の2~5つ星ホテル14軒が有料隔離施設に追加されました。
しかし、有料隔離施設の料金をめぐっては、通常のサービスより質が低いにも関わらず、通常の料金よりも高いとの不満の声も上がっています。
中には通常の宿泊料金より1.5〜4倍の料金を提示しているホテルもあるようです。
また、空港からホテルへの送迎についても、同じ便で同じホテルに隔離される人が別々の移動車に乗り、料金がそれぞれに請求されるなど、改善を求める声も上がっている状態です。