ベトナム 7月末までにビザ自動延長、外国人観光客の受入準備できていない

ベトナム公安省出入国管理局は、ベトナム国内で足止めとなっている外国人に対する6月30日から7月31日までの一時滞在許可の延長について、新たな発表を行いました。

5月中旬に発表された自動延長措置の内容と同様、3月1日以降に、ビザ免除措置、E-Visa(電子ビザ)および観光ビザでベトナムへ入国した全ての外国人が対象となります。
6月30日の同局の発表によると、対象の外国人は、7月31日まで無償で滞在期限の延長許可が与えられます

また、3月1日以前に入国した人も、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりベトナム国内に立ち往生せざるを得ない状況を、文書などで証明できればビザ延長の対象になるという内容です。
延長措置対象の全ての外国人は、滞在場所の報告と健康状態の申告を行うよう要請されます。

フック首相は、6月24日に開かれた政府会議で、新型コロナウイルスが依然として多くの国に影響を及ぼしているため、ベトナムはまだ外国人観光客を受け入れる準備ができていないとし、政府の最優先事項は人々の健康を守ることだと話しました。
またフック首相は、関連機関に対して、新型コロナウイルスの第2波がベトナム国内で発生しないよう、封じ込め対策を徹底するように命じました。

ベトナムでは、国内地域感染の症例が報告されない状態で70日間以上が経過しましたが、一方で、中国や韓国など一部のアジア諸国は新型コロナウイルスの第2波に苦しんでおり、世界的な感染状況は改善されていないことから、ベトナムは外国人観光客の受け入れができないということです。
ベトナム政府は、国内の状況と国際情勢を念頭に置きながら、観光を目的とする国際線の再開について決定するとフック首相は述べました。