グエン・スアン・フック首相は6月9日、新型コロナウイルス感染症予防国家指導委員会で、新型コロナウイルス感染拡大防止のためこれまで営業を禁止していたカラオケやクラブ・ディスコなどのサービスについて営業再開を許可しました。
営業再開許可に関する具体的な日付については会議で言及されていませんでしたが、現時点ではハノイ市もホーチミン市も既に営業再開されています。
ベトナム国内では、5月7日から不要不急の施設の営業が許可され、スポーツ施設やエンターテインメント活動が可能となっていましたが、これはカラオケやディスコなどを除くものでした。
今回の会議でフック首相は、ベトナムが新型コロナウイルスの国内感染事例を確認することなく約2か月間が経過したため、カラオケやディスコなどについても営業再開することに同意しました。
営業再開の条件として、店内の消毒や手指消毒剤の設置などが求められる。これに併せ、各市人民委員会は市警察に対し、こうした施設で発生しうる麻薬密売などの犯罪の取り締まりを強化するよう指導しました。
またフック首相は、この会議で、国際線の再開にあたり、受け入れられる可能性の高い安全な国と地域の発表についても直近の課題としました。
フック首相は外務省に対して、ベトナム国民と外国人専門家が、ベトナム行きの救援便へ搭乗するための具体的な基準や手続きなどを定めるよう要請し、交通・運輸省に対しては、航空各社に便数無制限の救援便を手配し、専門家やビジネスパーソン、ベトナム国民がベトナムへ帰国できるよう図ることを命じました。