ベトナム政府、30歳までの結婚と子供2人出産呼びかける

最近、ベトナムFacebookで30歳前に結婚と独身税が実施される可能性があるって話題になっていますが、どういうことでしょうか?

計画投資省傘下の総統計局が2019年に行った国勢調査によると、ベトナムの人口は約9620万人に達した。
これは世界15位、東南アジアではインドネシア、フィリピンに次ぐ3位の人口です。
ベトナムの人口の68%は15〜64歳で、65歳以上の割合は最も増加しています。

2020年4月28日にグエン・スアン・フック首相は「2030年までの地域・対象に応じた出生率調整計画」を承認する決定に署名した。 ベトナム政府は今回の決定を受け、女性は30歳になる前に結婚し、35歳までに2人目の子供を産むよう呼びかけています。
首相が発令した決定は、 2030年まで生殖可能年齢における女性の合計特殊出生率(TFR)を2人から2.2人に維持することを目的としています。 (合計特殊出生率(TFR)とは、人口統計上の指標で、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均を示す。)

また、出生率が2.2以下の地域では、2人の子供を持つことのメリットや、子供の人数が少ないことと結婚が遅いことのデメリット、および社会経済の開発への影響について教育する必要があり、一方で、カップルが2人の子供を持つことを奨励し、子育てへのサポート、ベビーシッター、ミルクバンク、教育への財政支援、などの手厚いサービスを拡大する必要があります。
さらに、この目標を実現するため各地方政府に対し、少子化から代替出生率の維持への政策転換や子供2人を持つ公務員や共産党員の称揚、人口政策違反行為に対する処罰規定の改正、婚活・仲人サービスや結婚前の健康相談などを実施するよう指示しています。
そして、30歳までに結婚し、35歳までに2人の子供を産むことを奨励するため、以下の支援策を試験的に実施するよう提案しました。
・個人所得税の減税
・2人の子供を持つ家庭に対する公益貢献費の減免
・社会住宅の購入や賃貸住宅の優遇
・子供の公立学校への入学優遇や教育費補助など
30歳以上の独身者に対して、 個人所得税の増税と独身税の施行などの決定が発表されていませんが、SNSで「30歳前に結婚」は課題になっています。