ベトナムは新型コロナ国産ワクチン、被験者に2回目の接種を開始

ベトナムのナノゲン社(Nanogen)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の第1期臨床試験について、国防省傘下の軍医学院は14日、2020年12月に25mcgのワクチンを接種した被験者に対し、2回目の接種を開始しました。

2回目の25mcgのワクチン接種は、1回目の接種から28日が経過したグループ1のボランティア20人を対象に実施します。

初日は12月17日に1回目のワクチンを接種した21~42歳の3人(男性1人、女性2人)に接種しました。いずれも健康状態は良好です。3人は24時間の健康観察を受けた後に帰宅し、自宅で経過観察となります。グループ1の残る17人は17日に接種を受ける見通しです。

なお、グループ1(20人)は2020年12月17日から22日にかけて25mcgのワクチン接種を、グループ2(20人)は2020年12月26日から30日にかけて50mcgのワクチン接種をそれぞれ受けました。グループ3は、今月12日から75mcgのワクチン接種が始まりました。

ボランティアの一部は接種を受けた後に注射部位に痛みを感じたり、軽い発熱の症状が出たりしたが、いずれも24時間後には治まり、健康状態も良好です。28日の間隔をおいて2回目を接種し、最も効果が高い摂取量を探る流れとなります。

軍医学院は第2期臨床試験のボランティアを募集中で、計400~600人を募る予定。これまでに多くの申し込みがあったが、健康診断で条件を満たしたのは半分程度に留まっています。